ミステリ

名作と言われるにはきちんと理由があった | アガサ・クリスティ 著 『そして誰もいなくなった』

そして誰もいなくなった
なかのせ
なかのせ
なかのせですっ!
今回は誰もが知る名作中の名作の『そして誰もいなくなった』についてです。

読んだのはだいぶ前になるんですけど、当時まとめた簡易的なメモ帳のようなものがでてきたので、あらためて記事にしてみようと思います。

何度も映画化されているし、今後色々な小説を読むとなると、本書の影はあらゆるところでチラついてくる。そんな一冊です。

本書を手に取ったきっかけ

2019年4月のこと。
退職後の有給消化中に読書モチベが爆発し、図書館に通っているときです。(勉強なり就活なりしなさいっ!)

有名どころを読んでみたいなぁと思って「初心者におすすめミステリ」をキーワードにスマホ片手で図書館内を徘徊…。よし、海外ミステリー読もう!

「氷菓」というアニメが好きで、その中のお話でアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」という本の話題が出たのを覚えていたので探したところどうやら無いみたい。

それならば!ということで本書「そして誰もいなくなった」を借りたわけです。
(ABC殺人事件よりこっちのほうが有名だったね)

ほんのりとあらすじ

年齢も職業も様々な8人が孤島の館に招かれ、作中で出てくる童話のお話と同じように次々と殺されていく。

犯人は?動機は?そもそもなんで我々は招かれた?
徐々に人数が減っていき、最後は…

ざっくりこんな感じです。

アガサ・クリスティとは

著者であるアガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ(1890年9月15日 – 1976年1月12日)とは、発表した推理小説のほとんどが世界的ベストセラーとなり「ミステリーの女王」と言われる作家です。

アガサ・クリスティー賞というものも存在するくらい後の小説家たちに大きな影響を与えた作家で、本書「そして誰もいなくなった」のオマージュ作品もたくさん発表されています!

名探偵コナンの阿笠博士の元ネタがクリスティなのは有名な話ですよねー!

代表作

  • そして誰もいなくなった
  • 春にして君を離れ
  • ポケットにライ麦を
  • 三幕の殺人
  • アクロイド殺し
  • ABC殺人事件
  • NかMか

作品がとても多いだけでなくどれも世界でとても評価されているので、私もいつかクリスティ月間を設けて色々読んでみようと思います!

オマージュ作品

  • そして誰もいなくなる
  • そして誰かいなくなった
  • ジェリーフィッシュは凍らない
  • 十角館の殺人

特に「十角館の殺人」は衝撃的です。
一時代を築いた作品として多くのミステリ小説ファンに愛されていますね!

十角館の殺人
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読み終えてみた感想

名前が全員カタカナなので序盤は「あれ、誰だっけ」と登場人物たちを確認するのに何度もページを戻った記憶があります…!

舞台となるのは、屋敷の電話は繋がらない、嵐が酷くて船で脱出することもできない。
殺害方法も様々であるクローズドサークル。”孤島もの”とも言われます。

作品や登場人物から伝わってくる空気感や感情といったものもちょっと独特で、古い作品なのでそのせいかもしれませんが、特定のキャラクターに感情移入したりすることがありませんでした。

まさに私(読者)は傍観者。
淡々と一人、また一人と殺害されて人数が減っていくのをまるで羽ばたいているセミが力尽きて落ちていく様を観察しているような感覚?神目線ってやつです。

死亡者が1人〜3人くらいの時はまだどこか冷静で余裕のある登場人物達も、死亡者が過半数を越えるとパニックや人間不信になっていくという感じを受けました。

そして、登場人物たちは死体を目の当たりにし、
「次は私かもしれない!!」とパニックになることことはあっても犯人と直接対峙する描写は一切なく、夜が明けると呆気なく死んでいます。

孤島という箱庭設定なのにどこか群像劇的で、名探偵の使命を与えられた人物もハッキリせず、無機質かつ不気味に場面が進行していく印象。

まるで紙芝居のようにテンポよく展開される。まるで”童話”のようじゃないか…!?

一切グロくもなく、色恋沙汰もない。故に犯人のトリックや動機に集中できました。

クライマックスで存分に痺れてみませんか?!

こんな人におすすめ

  • ミステリ小説初心者
  • 名作を読んでみたい
  • テンポの良い小説が読みたい
  • これから読書をはじめていきたい

世界に評価されているだけあって読んで後悔するなんてことは決してありません。

本書を読むと、今後様々な作品に触れた時に色々なシーンで何ども「おっ!」と思うことがあると思います。それくらい多くの作家、読者に愛され影響を与えた名作です。

ボリュームもそんなに多くないのでまだ未読という方は手に取ってみるといいかもしれないですねっ!