ミステリ

まさに映像化不可能!意識外のトリック | 筒井康隆 著 『ロートレック荘人事件』

なかのせ
なかのせ
なかのせですっ!本日は…
筒井康隆の中編推理小説である 『ロートレック荘人事件』を取り上げたいと思います。

アニメ映画でおなじみの「時をかける少女」や「パプリカ」なんかの原作者さんですねー。

ネットで「おすすめミステリ」とか調べると割とこの本がヒットするのではないでしょうか?!

本書を購入したきっかけ

2019年3月頃だったと思います。
ちょうど前職を退職したばかりで2ヶ月ほどの有休消化を持て余していました。

あー休日暇だ…本でも読もうかな?
そして近くのブックオフへ…。

当時は好きな作家さんなどもいなくて買うならハズレじゃない作品がいい!とのことでスマホ片手にミステリのおすすめランキングを見ながら評価の高いミステリ小説を5冊ほどまとめ買い。

その時の一冊がこの「ロートレック荘事件」です。

ページ数も本編224ページで薄いし読みやすそう!
最初に読もーっと!

といった流れです。

ほんのりとあらすじ

夏の終わりに、将来を約束された少年のころ事故で奇形となってしまった主人公とその友人と美貌の娘たちが集まり、優雅な数日間のバカンスを過ごす中で殺人事件が起きてしまう。

次々と美女たちが殺され…犯人はいったい!?

すっごいざっくりこんな感じです。

読み終えてみた感想

まず結論を一言で。

「うわ、こんなんありかよぉぉ!」

…やられました。

まだミステリ小説は読みなれていなかったので結構衝撃を与えてくれた作品です。

今思い返すと、舞台設定はいわゆるクローズドサークルものに近い感じ。
密室で起きた殺人事件。現場にいた人間には皆アリバイがある。

人物の描き方や雰囲気、世界観といったものは海外ミステリのような質素な印象を受けました。

登場人物たちも奇怪な行動をとったりあからさまにヤバイやつもいなくて淡々とテンポよく場面が展開されていくなぁといった感じでした。

張り巡らされた伏線

読了した私は血眼で様々な考察記事を読み漁りました。

それでやっと理解した伏線、というか作者からの挑発的なヒント。

序盤からいろいろと仕掛けは始まっていたんですね…!

もしこれから読む人は、登場人物たちの会話によーく意識を向けてみてください。

トリックに「おいおいマジぃ?」と声が漏れる

今でこそ私もちょこっとはミステリ小説などは読むようになったので、この手のトリックはたまに使われる手法だということを知りました。

が、当時はそんなことも知らないわけでオチで思う存分奇声をあげてしまったということです。

余計な予備知識ないおかげで、初めて本書が刊行された当時に読んだ方々に近い衝撃を受けたのではないでしょうか…?

本書の楽しみ方

本書の読者はいわゆる神目線で物語を見届けていくわけなので、作者に提示された情報や場面展開を頭の中で少し噛み砕きながら純粋に読み進めると、より一層楽しめると思います。

なんたってこりゃ映像化できないのも無理ない!
その分頭の中で映像化しながら読み進めてみてください。

こんな人におすすめ

  • ミステリ小説が好き
  • 長すぎない作品が読みたい
  • 作品のオチで鳥肌になりたい
  • 普段あまりミステリ小説を読まない

昔の作品だけあってネタバレや考察記事はたーくさんあるので、うまいこと回避しつつまだ未読の方には楽しんでほしい作品です。

考察記事は読了後に嫌でも漁りまくることになるので安心してくださいっ!